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地下壕フィールドワーク&トブローともに祭り

7月31日(土)

今日は早起きして、岐阜県の久々利地区にある地下壕のフィールドワークに参加してきた。
この地下壕は、南山(みなみやま)、柿下山(かきしたやま)に造られた総延長7015メートルに及ぶ、岐阜県下第二の規模の地下壕だそうだ。そしてそこは、三菱第四エンジン製作所の地下工場であった(飛行機エンジンの製作)。はあ、また三菱か、という感じ。
1944年4月から地形地質水利等の調査が実施され、10月に測量が開始。12月25日より大林組の指揮のもと、掘削工事が始まった。朝鮮人労働者とその家族6千人が移り住んだ。「移り住んだ」とは言っても、「強制連行」「募集・官斡旋による半強制連行」「土地調査事業によって迫られた自主渡航」による、「日本に連れてこられた」「来ざるをえなかった」朝鮮の労働者たち。
iriguti.jpg
柿下山のほうの地下壕の入口の写真。こちらの地下壕はほぼ完成していたとのことで、中の造りがしっかりしている(もちろん多くの朝鮮人労働者の犠牲によってできたものだ)。
壮絶なのは南山のほうの地下壕だ。水が溜まっており、長靴なしでは移動が難しい。また、天井が低い箇所も多数あり、腰を屈めないと先へ進めない。そして、懐中電灯のライトを消せば、まさに「真の闇」が広がる。この場所で、65年前、多くの労働者たちが一日中働いていたことを思うと、胸に迫ってくるものがある。
そしてこの南山の地下壕には、極めて危険な「二段掘り工法」の跡が残っている。この「二段掘り」とは・・・例えば高さ4mほどの高い地下壕を掘るとなると、下から掘ったのでは高い場所が掘れない。なので、天井部分から先に掘って下に掘り下げていくことになる。しかし、当時の戦況下、一刻も早く完成が急がれたこの地下壕では、時間短縮のため、2mほどの高さで中心点をずらして上下同時に掘り進める「二段掘り」という工法が行われた。もし上から掘り下げている地盤が崩れれば、下で作業していた労働者は生き埋めとなってしまう、大変危険な作業である。多くの労働者が命を落としたことは想像に難くない。
makuragi.jpg
これは地下壕内の運搬に使われたであろうトロッコの枕木だ。生々しく、今も地下壕内に残っている。
当時日本人でさえ十分な食糧がなかったのだから、朝鮮人労働者・中国人労働者の食糧事情はかなり厳しかったはずである。そんな状況で、一日中闇の地下壕の中で働かされていたことを考えるとおそろしい。

在日三世の金宰鉉さんの詩を引用したい。

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「闇」

静まり返った 闇を
今日も一人 眺める自分
冷えきった 空気を顔に浴びながら
明日への道を探す自分

岩肌に 手をあてて目を閉じれば
死んでいった一世の 気持ちが心に突き刺さり
遠くに見える 出口の光りを見つめれば
未来を夢見る 自分がいる

しかし 自分に見えないものは
過去という名の現在で
過去を知らずに 今を語り
過去を知らずに 未来を語る
そんな自分が 悲しくて
過去への思いに 縛られて
今日も闇を 見つめる自分

毎日襲ってくる闇に
熱い想いを寄せながら

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これはまた別の話だが、地下壕内にはたくさんのコウモリが棲んでいた。歩いていると、普通に顔にぶつかるほど。今ではコウモリの貴重な生息地になっているそうだ。コウモリに限らず、普段見かけることのない珍しい生き物たちがいた。地上からの光が降り注ぐ縦壕にいた2匹の大きなヒキガエルが忘れられない。「おじゃまします」と挨拶した。

今回、初めて実際に地下壕を見学する貴重な機会をいただいた。当たり前のことだが、本や話で聴くのと自分の体で体験するのとでは全然違う。65年前、そして100年前、日本がやったこと。それが今、目の前にあるのだ。

このような強制連行・強制労働の場は岐阜県だけでも数十箇所存在する。地下工場、飛行機誘導路、ダム・発電所、鉄道工事、鉱山などである。

今回、岐阜県地下壕研究会のみなさまに詳しい解説および案内をしていただいた。本当にありがとうございました。
研究会のKさんとお話し、何人か参加希望者がいればいつでも案内するよ、と言ってくださった。関心がある方、是非ご連絡ください。

tyoson.jpg

フィールドワークから帰り、そのまま名古屋朝鮮初級学校へ直行。
今日は学校主催の「トブローともに祭り」の日!!
お誘いいただいたハッキョのみなさんコマッスンニダ。

100731_1741~001

夕方6時前、いよいよスタート。
幼稚部および初級部のみんなの歌や踊りの披露などが始まる。

100731_1743~001

雰囲気もとても楽しく、オモニたちの屋台のごはんがおいしくて、ビールが進む進む。

100731_1754~001

こうして学校を守り続けている人々の想いが胸に刺さり、現在進行中の国家による高校無償化からの朝鮮学校除外がいかにアホでイカサマであるのか思わずにはいられない。


追伸:
ブログ初日から大量に書いてしまった。本当はもっと書きたかったのだが・・・。

明日は一日スタジオ入りだ。がんばろう。
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