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大相撲の舞台裏

8月2日(月)

不規則な生活が祟ったのか、体調を崩してしまったようだ。
明日のライヴに備えて今夜は早めに寝ることにしよう。

さて今日は、近々発行予定の「はなわら通信」にも掲載する文章を書いてみます。
こんな夜はsonny boyを聴きながら。
 

「大相撲の舞台裏」

今回、普段一緒に夜まわりなどの活動をしている野宿の仲間の仕事の話をしてみようと思う。夏の炎天下での15日間の仕事、日本の国技であり最近マスメディアを大きく賑わしている大相撲の舞台裏の話だ。

何年前からになるのかは定かではないが、ぼくの知人の野宿の仲間たち約10名で、毎年夏の大相撲名古屋場所にて「ゴミ分別」の仕事をしている。
仕事と言っても、現金の給料は出ない。報酬は、捨てられたゴミの中のお弁当とアルミ缶だけだ。自分たちのごはんと、アルミ缶を売った現金が収入となる。「割に合わない仕事」であることは明らかであるが、それでも仕事があることは野宿の仲間にとって大きなことなのだ。ちなみにアルミ缶の買取の価格は、日に日に変動するが、相場は1kgあたり60~80円ほど。一日で50kgのアルミ缶が廃棄されれば、3000~4000円になるが、それを10名ほどで分割するので、一人当たりの収入はわずかでしかない。

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ゴミ分別、とだけ聞くと、そこまでしんどそうな仕事とは思えないかもしれないが、そうではない。会場となる愛知県体育館の裏、夏の炎天下の中、会場内から出てくるゴミを随時受け取り、生ゴミ、燃えるゴミ、ペットボトル、ビン、アルミ缶、スチール缶に分ける。生ゴミや燃えるゴミ、プラスチック類はそのままパッカー車(ゴミ収集車)に捨て、アルミ缶は回収して、仲間のみんなの取り分となる。そして、捨てられたお弁当のうち、まだ中身が残っているものを回収する。そう、そのお弁当は働く仲間たちのごはんになり、また仕事が終わった後に仲間たちの友人に届けられる。みんな仲間思いだ。
ゴミ袋を開けると、お弁当の残りやジュースの飲み残しなどが混ざっていて、強烈な異臭が鼻を刺す。しかし、そんなことを嘆いている暇はない。みんな黙々と仕分けをする。
実際に分別をすると分かるが、大量のお弁当が捨てられている。中には、ほとんど手がつけられずに捨てられるお弁当もある。「あなたが捨てたお弁当の行方がどうなるか、知っていますか?」そう問いたくなってしまう。
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夕方6時、全ての取り組みが終了し、お客さんが帰り始める。ここからが最後の勝負だ。会場内から一気に出されるゴミを、2つの場所に分かれて全員で分別する。すごい量のゴミである。
生ゴミに埋もれているペットボトルや缶を回収しながら、手際良くどんどんパッカー車にゴミを捨てていく仲間たち。
7時ごろ全ての分別が終了。夏なのでまだ空は少し明るく、ふと空を見上げると、きれいなお月さんが見えた。こうして疲れているときほど、なぜかそんなきれいなやさしさを発見するものだ。久しぶりに名古屋できれいなお月さんに会えた気がした。
慣れない仕事ですっかりぼくはヘトヘト。そして明日も仕事が続く。
こうして仕事を終え、ぼくもお弁当のひとつをもらい(廃棄されたお弁当を仲間が丁寧に詰めなおしてくれたもの)、家に帰って缶ビールと共に晩酌。海老やローストビーフなど「豪華」な料理が詰まったお弁当。
そんな一日。
100724_1747~002

余談ですが、ゴミ分別の仕事の合間に裏口から入れてもらって少し相撲を観させてもらったのですが、生で観ると迫力ありますね。
まあ、お金払って観に行くことはおそらく一生ないでしょうが。
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