医師になって4年目。
かぞえきれないほどの病気があって、
まだまだ解明されていない病気もあって、日々が勉強です。
毎日の診療で、悩むこともたくさんあります。
昨日は朝から24時間の救急外来勤務でした。
先日、ちょっと珍しい病気の疑いがある患者さんがいらして、その夜にその病気について勉強しました。
昨日の当直中に、その病気を疑う症状で受診した患者さんがいました。
勉強した知識を思い出しながら診察をすると、その病気で出てくる異常所見があり、その病気の可能性が高くなりました。
緊急性や致死性の病気でなく、「確定できる検査はないのですが、おそらく○○という病気と思われます。この薬で様子をみましょう」と話をしました。
こうして、日々学んだことが実際に活かせると、自分自身うれしいですし、患者さんのために少しは力になれたかなと思います(自己満足かもしれませんが)。
病気のどれもが検査で分かるわけではなく、症状や身体所見から「おそらくこの病気かな」と疑って治療することも多いのが実際の臨床の現場ですが、やはり診断をするのは難しく、悩むものです(自分の診断が間違って、不適切な治療をすれば、さらに病状が悪化する可能性もあります)。
まだまだ発展途上の「医学・医療」の世界で、それでも日々学びながら、経験を積んでいくしかありません。
ブラック・ジャックに出てくる
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね………」
まさしくその通りと思います。
そして、「死ぬ」という生き物の当たり前の過程に、ある意味で逆らう「医学」という学問への葛藤。
そんな毎日ですが、ふと患者さんからいただく
「あんたみたいな医者に出会えてよかった」
「主治医になってください」
(さっきまで泣いてた子どもの)「ありがとう」
などの言葉は、ただただ単純に嬉しく、励みになります。
日々悩みつづけますが、それでも、やっぱり自分は、
命と向き合っていきたいのだと、強く思います。
生きること。そして、死ぬということ。
命の輝き・儚さに向き合うこと。
ぼくにとって、歌うことも、そういうことです。
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